発達障害のコラム

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ADHDの方の部屋の片づけ

ADHDの方の「部屋の掃除を手伝ってほしい」という依頼のもと、訪問看護を行った患者さんの症例紹介です。

訪問初回では、床一面にものが散乱し足の踏み場もない状態でした。
まず、<いるもの>と<いらないもの><どうしていいか迷うもの>の3つに物を分けました。<いらないもの>は、捨てるかリサイクルしました。
<迷うもの>は、段ボールに入れ、1カ月様子を見て、本当に必要かを見極めることにしました。
次に、<いるもの>の仲間分け(文房具、化粧品、思い出の品など)をして、物の置き場所を決めて、使い終わった後は、すぐに、その場所にしまうというやり方を続けてもらいました。

その方法で物が片付き、床が見えるようになり、本人の希望であった、友達を家に招くことができ、喜ばれました。
その後はヘルパーに来てもらい、現状維持するために手伝ってもらっています。 (H)



※発達障害についてスタッフが書いた文章を載せていきます。

2020年09月17日

発達障害・自閉スペクトラム症への心理療法

発達障害の一つに,自閉スペクトラム症(ASD)があります。人によって特性は異なりますが,気持ちの読み取りが苦手,環境変化や予定変更が苦手,大きな声や騒がしい場所が苦手,こだわりや興味の偏り,言葉選びが苦手,気持ちの切り替えが苦手などの傾向があげられます。
こういった特性ゆえに,集団場面への適応が困難になったり,社会生活で失敗体験を繰り返したりする可能性があります。また,これらをきっかけとした二次的な症状として,不安症や引きこもり,うつ病,パニック障害,対人恐怖症などを併発する場合も多いです。ASDの40%以上は不安症を抱えているという報告もあります。
当院では,こういったASD特性や二次的症状の改善を目的として,サイコドラマや認知行動療法などの治療を行っています。また,SSTで適切なコミュニケーション方法を習得することで,周囲からのサポートが得やすくなり,仕事や家庭でも過ごしやすくなることが期待されます。 (O)


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2020年09月11日

大人のADHDへの認知行動療法

ADHDには,「先延ばし」「整理整頓の苦手さ」「忘れ物」「集中の持続困難」「不注意ミス」などの傾向がみられます。
例えば,Aさんは毎日寝る前に「寝て起きたらまた仕事だ」と考え、ついついゲームやSNSを見て夜更かしをます。結果,朝がしんどく,疲れて仕事にも集中できず,不注意ミスも増えてしまいます。しかし,Aさんは夜更かしを止めることができません。なぜ,この行動を続けるのでしょうか。原因だけでなく結果にも目を向けてみましょう。この行動の結果は彼にとって必ずしもデメリットだけではないのです。「仕事を忘れられる」「楽しい時間を過ごせる」など,短期的にメリットがあるので維持されている可能性があります。特にADHD特性がある場合,目先の利益に注意が行きやすいと言われています。
嫌な事を避けて短期的にメリットのある行動を繰り返す,これを「回避行動」といいます。こういった行動課題について,当院では行動療法を用いた治療も行っています。(O)

 

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2020年09月07日

発達障害・生きづらさから生きやすさへの変換

『気が散って集中できない』、『同時並行で作業をすることが苦手』、『空気を読んで話すことができない』などといった苦労を抱えていませんか。社会人になってから目立つようになったけれど、「小さい頃からそうだったよな」と諦めていませんか。注意欠如・多動性障害(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害・発達障害傾向を抱える方への支援を当院は外来診療やお薬での治療、集団を用いたプログラムで行っております。練習や工夫、仲間同士の関わりにより、上記のような人も『発想豊かなアイディアマン』、『1つずつなら集中できる職人』、『本音で語れる議論好き』となって、自分の短所で生きづらさと感じていたところも、自分の長所へ変換され生きやすさへ繋がっていきます。諦めずにまず相談してみて下さい。もっとあなたらしく生きられるようになるのではないでしょうか。 (O)

 

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2020年09月01日

発達障害に伴う考え方のクセ

自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)等、発達障害の特性を持つ方は、コミュニケーションの不得手、不注意ミス等で、家庭、学校、職場で理解されず、叱責や否定的対応を受ける人も少なくありません。このような失敗経験の積み重ねから、自己肯定感や自己効力感(物事に対する自信)が低下し、ネガティブ思考に陥ります。
 当院では認知行動療法を行っています。人間はあらゆる状況に遭遇した時、自然に考えが浮かびます。同じ状況でも考え方は人それぞれです。この考え方のクセを認知(自動思考)と呼びます。対人場面や仕事場面で「どうせ自分なんて受け入れてもらえないだろう」、「またミスしてしまうかも…」等といった、自分のネガティブな考え方のクセを見直して、物事の捉え方の幅を広げることで、不安や憂うつ等の気分を変えていくことが認知行動療法の一つの目的となります。(N)


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2020年08月28日

発達特性の理解と生きやすさ

幼少期から現在まで、学校や職場、家庭等で困難を感じたことはありませんか?例えば、授業や仕事にずっと集中していることが出来なかったり、物事を順序だてて取り組むことが難しかったり、人と関わるのが苦手だったり…。こうした困難は「発達障害」の症状の可能性があります。
発達障害は生まれ持った特性での困難に加えて、対人場面での失敗体験が積み重なり、それを回避するため、さらに生きづらい考え方になってしまうという場合も多くあります。
当院では、外来治療(薬物療法)や、デイケアによる生きづらい考え方を変える治療(精神療法)、病気を理解するため(疾病理解)のレクチャー等を行っています。また、自分自身の性格や傾向を知るための心理検査も実施しています。自分の傾向や病気について知り、生きやすさを取り戻すため今一度自分自身のことを振り返る時間を作ってみてはいかがですか。(U)


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2020年08月24日

大人の発達障害

皆さんは、「発達障害」という言葉を聞くと、「子どもの病気」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

「なんとなく生きづらい」、「職場の人とうまくコミュニケーションが取れない」、「外に出るのがこわい」というような大人になってからの困り事、または若い頃から続いている困り事は、さまざまな要因によって起きていると考えられます。そして、その要因の一つとして「発達障害」が挙げられる場合があります。

近年、発達障害は子どもに限らず、大人も抱えることのある病気として注目されており、当院では、上述のような困り事を抱える人がかかることのできる「大人の発達障害」専門の外来診察を行っています。
光トポグラフィー検査や心理検査などいくつかの検査を受けていただき、通院を続けていただく中で専門の医師による診断を行っています。(O)

 

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2020年08月17日

発達障害の特徴と困難③

ADHD(注意欠如/多動症)は発達障害の1つです。
主な3つの特徴としては、以下のものがあります。
①集中力を持続させることが難しい
②いつも体や心が落ち着かない
③待つことが苦手で衝動的な行動をとってしまう

 部屋の掃除や家事では、片付けたいと思っているのに散らかしてしまう、やらなければいけない事を忘れてしまうといった特徴があります。また、仕事では「これをするには、この程度時間がかかる」と行動を時間に換算できず、いつも仕事がギリギリになってしまい、上司に怒られるなどの経験をしている方が多いです。
 こういった度重なる失敗から、自己評価が下がり精神面では抑うつ気分、行動面では強い反抗や暴力などが現れたり、引きこもってしまうケースもあります。
 現在は有効な治療薬があり、服薬で症状が改善する方も多数いらっしゃいます。コミュニケーションの練習なども有用です。(N)

 

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2020年07月31日

発達障害の特徴と困難②

自閉スペクトラム症(ASD)とは、発達障害の1つです。
ASDは、表情や身振り手振りを使うなど、「非言語のコミュニケーション」を苦手としている方が多いです。友人や職場関係においては、うまく相手の気持ちを汲み取ることが出来ず、相手を知らず知らずのうちに、傷つけたり怒らせてしまうこともあるかもしれません。また、いつもと違ったシチュエーションには、柔軟に対応できずパニックに陥ってしまう場合もあります。
これらの特徴は、傾向の強い方もいれば弱い方もおり、人により異なります。特徴が弱ければ、本人が自覚することはもちろん、周囲も「個性」だと捉えて気づかないこともあります。強いと、そのことが原因で失敗を繰り返したり、叱責を受けることが多くなり、自信の喪失や不安へとつながって、二次障害であるうつ病などを併発させる確率をあげてしまいます。 (S)


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2020年07月27日

発達障害の特徴と困難①

発達障害とは、生まれつきの脳機能の偏りと環境要因によって社会で生きづらさが生じてしまう障害であり、成人では主に、①注意欠陥・多動症(ADHD)、②自閉スペクトラム症(ASD)、③1と2の合併の3つのパターンがあります。
 特性が見た目ではわかりづらく、周囲の人には気づかれにくい場合があり、そのせいで、当たり前にできそうなことができずに、叱責や否定的な評価をされてしまうことが多いのが現状です。自身が置かれている環境や対人関係によるストレスから、心理的・精神的な不調を抱えてしまいます。これらが発達障害の「二次障害」と呼ばれています。
 二次障害の症状としては、不安や気分の落ち込みなどの精神的な面から、不眠、食欲不振などの身体症状まで現れます。こう言った症状を抱え、精神科や心療内科などを受診すると実は発達障害が根底の原因にあるということもあります。 (H)


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2020年07月20日

生活の中に発達障害の治療を取り入れるため、大切なこと

“発達障害の治療”と聞いて、どのようなイメージが湧くでしょうか。イメージができない方も少なくないと思います。一方、不安・心配なことで治療方法や期間、完治するのかどうかなどが浮かびやすいかもしれません。ここで見落としがちなのは、生活費や治療費などについてです。しっかりとした治療をする場合、お仕事を休まれたり就職活動を延期したりすることも多いです。その間、どう生活するのかが不透明だと治療にも専念できず、生活の基盤がないことで、気分が落ち込んだり不安や苛立ちが募り、対人関係にも影響しかねません。
発達障害の治療をする上で、経済的なサポートをする制度はたくさんあります。治療費の支払い額を抑える制度(自立支援医療)や休職された方の生活費をサポートする制度(傷病手当)など、症状や状態によって他にも様々な制度が用意されています。
自分の生活を振り返り、よりよいものにしながら発達障害の治療をしてみませんか。 (H)

 

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2020年07月14日

発達障害の方が持つ力

最近、メディアやSNSで発達障害が取り上げられる事が多くなりました。発達障害の特性に悩む当事者さんの苦労が、以前よりも理解されつつあるように思います。
一方で、発達障害と一口に言っても、その特性や困り事は多種多様です。言い換えれば、得意分野も様々だと感じています。
例えばADHDの方であれば、多動性に悩む一方で頭の回転が早いアイデアマンもいれば、不注意傾向がある一方で1つの事に集中して大きな能力を発揮する方もおり、「障害」というよりもむしろ大きな「能力」を発揮する方が多くいらっしゃいます。
不得意な事に対しても、自分なりに対策を練る努力をする事で、自己理解を伸ばし社会生活を送りやすくなる方もいます。
発達障害に悩む方には、持っている能力を適切に発揮出来る練習をしたり、出来るだけ生き辛さが和らぐような下準備が出来ると、社会での生きやすさも変わってくるのではないでしょうか。(N)

※発達障害についてスタッフが書いた文章をこちらに載せていきます。

2020年07月10日