発達障害と毎日の生活

日々患者様と接する中で感じることは「生活力が低い」という点です。もちろん全く関係なく生活されている方も多いのですが毎日の生活に無頓着な方が目につきます。
学生の時には進級、進学のための勉強が必要となりますが、その間で学ぶべき家庭科、技術科、保健体育科、総合学習などの自分の生活を守り豊かにするための勉強は必要性に気付かずに深めないままの学びで終わって来たのではないでしょうか?日々苦労を重ねているために毎日の生活に注目する余裕がなかったのかもしれません。
大学生や社会人となり自分が主体となる生活になって「社会になじめない」「気分が落ち込んで・・・」などという状況で受診に繋がる人が多いのですが、その生活を見てみると「しっかりと休息をとる十分な睡眠がとれていない」「好き嫌い、食わず嫌いが激しい」「生活習慣病の危険性が高い」など、そもそもの生活が安定していない方が多く見られます。感覚の過敏や易疲労感、時間管理の難しさなど発達障害特有の理由もあるとは思いますが、生活の不安定さを修正できると心身の調子を崩しにくくなります。薬物療法も必要ですが毎日をしっかりと生きる練習も大切ですね。 (O)

 

※発達障害についてスタッフが書いた文章を載せていきます。

2021年03月08日