発達障害に伴う考え方のクセ
自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動性障害(ADHD)等、発達障害の特性を持つ方は、コミュニケーションの不得手、不注意ミス等で、家庭、学校、職場で理解されず、叱責や否定的対応を受ける人も少なくありません。このような失敗経験の積み重ねから、自己肯定感や自己効力感(物事に対する自信)が低下し、ネガティブ思考に陥ります。
当院では認知行動療法を行っています。人間はあらゆる状況に遭遇した時、自然に考えが浮かびます。同じ状況でも考え方は人それぞれです。この考え方のクセを認知(自動思考)と呼びます。対人場面や仕事場面で「どうせ自分なんて受け入れてもらえないだろう」、「またミスしてしまうかも…」等といった、自分のネガティブな考え方のクセを見直して、物事の捉え方の幅を広げることで、不安や憂うつ等の気分を変えていくことが認知行動療法の一つの目的となります。(N)
※発達障害についてスタッフが書いた文章を載せていきます。