秋うつ(季節性感情障害)になっていませんか??

▶秋うつとは?
肌寒くなり、紅葉や豊かな味覚を楽しめる季節となりました。一方で、最近になってこうした症状を感じている人もいるのではないでしょうか?

□ 気分の低下: 憂鬱な気分が続いたり、些細なことでイライラしやすくなったりする。
□ 興味の喪失: 以前楽しんでいた活動への興味が薄れる。
□ エネルギーの低下: 疲れやすく、無気力感を感じる。
□ 食欲の変化: 特に甘いものや炭水化物への欲求が増え、食欲が増加する。
□ 睡眠の変化: 日中の眠気が強い。寝すぎてしまう(過眠)、または逆に不眠になる。
□ 集中力の低下: 注意力が散漫になり、決断力が鈍る。
□ 社会的孤立: 人との関わりを避ける傾向が見られる。
上記に複数個チェックが付いた人は、もしかしたら秋うつと呼ばれる症状かもしれません。秋うつとは季節性感情障害(SAD)と呼ばれ、特に秋から冬にかけての季節変化に伴う気分の低下やうつ状態を指します。

▶どうして秋うつになるの?
秋うつになる原因として以下のようなことが考えられています。
1. 日照時間の減少
秋から冬にかけて日照時間が短くなることが、体内時計やホルモンバランスに影響を及ぼします。特に、セロトニンという神経伝達物質の生成が減少し、気分が低下することがあります。
2. メラトニンの分泌
暗い季節になるとメラトニンの分泌が増加し、これが眠気やエネルギーの低下を引き起こすことがあります。
3.寒暖差の影響
寒暖差が大きいと、体温調節が難しくなり、身体がストレスを感じることがあります。このストレスは、気分の低下につながることがあります。

▶秋うつの予防・改善方法について
秋うつっぽいな…そう思った方でも以下の方法で症状の予防・改善が期待できます。
・日光を浴びる: 可能な限り日中に外に出て、自然光を浴びることが重要です。朝の時間に散歩や軽い運動を取り入れてみるのも良いでしょう。
・定期的な運動: エンドルフィンを分泌し、気分を改善するのに役立ちます。ウォーキング、ジョギング、ヨガなど、自分に合った運動を見つけて適度に体を動かしてみましょう。
・バランスの良い食事:特にトリプトファンが含まれている食材(牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、鮭やマグロ、ナッツ類、大豆製品、オートミール、全粒パンなどの全粒穀物、バナナ)を意識的に摂るようにしましょう。トリプトファンを十分に摂取することで、セロトニンの生成が促進され、気分の安定や睡眠に影響を与えます。

▶まとめ
秋うつ(季節性感情障害)は特定の季節に症状が現れるのが特徴的ですが、適切な対処がなされないと、一般的に「うつ」と呼ばれる症状へ悪化したり、治療が長引いてしまったりすることもあります。上記症状に限らず心や体に不調を感じた際には、専門の医師やかかりつけの病院で相談してみると良いかもしれません。


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2024年11月11日