吃音症とは

吃音症とは、話す際に言葉がスムーズに出てこない、音を繰り返す、引き伸ばす、詰まるといった症状が見られる言語障害の一つです。
幼児期に発症することが多く、大人になっても症状が続く場合があります。
吃音はストレスや緊張によって悪化することがあり、本人にとって大きな負担となることもあります。
吃音症には「発達性吃音」と「獲得性吃音」の2種類があります。
発達性吃音は主に子どもに見られ、成長とともに改善することもありますが、大人になっても残ることがあります。
一方、獲得性吃音は脳卒中や外傷、心理的ストレスなどによって発症するものです。
吃音症の原因
吃音症の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、脳の神経伝達の異常、遺伝的要因、環境要因が影響していると考えられています。
心理的な要因だけで吃音が発症するわけではなく、もともとの脳の特性にストレスなどの外的要因が加わることで悪化するケースもあります。
- 脳の機能的な異常(言語を制御する脳の働きの違い)
- 遺伝的要因(家族に吃音症の人がいる場合、発症リスクが高くなる)
- 環境要因(成長過程でのストレスやプレッシャーが影響することがある)
吃音症の症状
吃音症の症状にはいくつかのパターンがあり、個人によって異なります。
主に「連発(音を繰り返す)」「伸発(音を引き伸ばす)」「難発(言葉が詰まる)」の3つに分類されます。
これらの症状は話す内容や状況によって変動し、緊張すると悪化することが多いのが特徴です。
- 連発(音の繰り返し): 「たたたた食べる」「ぼぼぼ僕」
- 伸発(音の引き伸ばし): 「ーーー食べる」「しーーーかし」
- 難発(言葉の詰まり): 話し始める際に言葉が出てこない
また、吃音のある人は、話すことに対する恐怖や不安を抱えやすく、会話を避けるようになることがあります。
これが社会生活に影響を与え、自信を失ったり、対人関係に消極的になったりする原因となることもあります。
吃音症の治療法
吃音症の治療は、症状の程度や年齢に応じて異なります。
主な治療方法として、言語療法、心理療法、環境調整があります。
特に子どもの場合、早期の介入によって改善する可能性が高くなります。
言語療法
- 話し方のトレーニング(ゆっくり話す、リズムを意識する)
- 発声練習や呼吸法の指導
心理療法
- 認知行動療法(話すことへの不安を軽減)
- 自己肯定感を高めるためのカウンセリング
環境調整
- 家族や周囲の理解を深める
- プレッシャーを与えず、話しやすい環境を作る
吃音症は、適切な治療やサポートを受けることで、症状を軽減しながら自信を持って話せるようになることが可能です。
特に、周囲の理解とサポートが重要となります。